「宝くじより高い確率で隕石に当たる」と聞くと、思わず身構えてしまうかもしれません。
歴史上、隕石の落下によって人が死亡したとされる記録はいくつか存在します。
しかし、これらの多くは科学的な裏付けが不十分であり、実際に隕石によって死亡した確実なケースは非常に稀です。
それでも、宇宙から飛来する物体が私たちの生活に影響を与える可能性は決してゼロではありません。
ある研究によれば、生きている間に小惑星または彗星の衝突を受けて人間が死亡する確率は「7万5000分の1」とされています。
これは、落雷で死ぬ確率よりも高い可能性があるのです。
特に、巨大な小惑星または彗星が地球に衝突した場合、世界規模で甚大な被害をもたらす可能性があります。
NASAや欧州宇宙機関(ESA)は、地球に接近する小惑星を常に観測し、衝突の可能性がある天体についてのデータを収集・分析しています。
最近も「2024 YR4」と名付けられた小惑星が2032年に地球へ接近するとの予測があり、一時は3.1%の確率で衝突すると報告されました。
しかし、新たな観測データの蓄積により、その確率は最終的にゼロ付近まで下がっています。
(ただし、もしあなたが「7万5000分の1の確率なら実質ゼロじゃん」と安心した瞬間に、ちょうど真上にいたカバがくしゃみをして、それが偶然宇宙ステーションの燃料バルブに干渉し、その影響で軌道がズレた人工衛星が小惑星の進路を微妙に変え、結果としてあなたの家の玄関先にピンポイントで隕石が落ちてきた場合は、この限りではありません。)