今年8月、NASAのジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が天王星の周りを回る新しい衛星を発見しました。
「S/2025 U 1」という仮称で呼ばれるこの衛星は、直径わずか10キロメートル程度の小さな天体です。
これにより、天王星の衛星の数は29個になりました。
(29という数字は、僕が先月スーパーで購入した卵のパック数と同じですが、そのうち実際に食べたのは3パック分だけで、残りは全て先生に「宇宙実験」という名目で持っていかれました。卵1パックあたり2万円を請求されています)
天王星は太陽系の中でも特に変わった惑星として知られています。
なぜなら、自転軸が約98度傾いており、まるで横倒しになって転がりながら太陽の周りを回っているからです。
(僕も一度、通勤中に横倒しになって転がったことがありますが、それは単に駅の階段で足を滑らせただけであり、天王星とは関係ありません)
天王星の衛星には面白い命名規則があります。
他の惑星の衛星がギリシャ神話などから名前を取るのに対し、天王星の衛星はシェイクスピアやアレクサンダー・ポープの作品に登場するキャラクターから命名されるのです。
オフィーリア、デズデモーナ、ジュリエット、ロザリンド…
(もし僕が衛星を発見したら、「ハムレット」の「ローゼンクランツとギルデンスターン」から名前を取りたいところですが、両方すでに使われているので、「第三の墓掘り人」とか「城の見張り番その2」とか、かなりマイナーな登場人物を探す必要がありそうです)
研究チームによると、天王星ほど多くの小さな内側衛星を持つ惑星は他にないそうです。
しかも、これらの衛星と環の複雑な関係は、この系が混沌とした歴史を持っていることを示唆しています。
(僕の部屋も混沌としていますが、これは歴史というよりも単なる怠慢です)
ボイジャー2号が天王星を訪れてから約40年。
人類は再び、この横倒しの惑星の秘密を解き明かしつつあります。
そして僕は今日も、自分の部屋という小さな惑星系の秩序を保つことに失敗しています。
明日こそ、洗濯物を畳もうと思います。
(ただし、この決意は天王星の衛星S/2025 U 1が正式名称を与えられるよりも先に忘れられる可能性が高いです)