「朝から餃子」の真実
休日のある日、起床するとなぜか皿に盛られた大量の餃子が食卓の上に。
「なにこれ」と私が尋ねると、両親は「餃子」と返答。
いやそれは分かる。23年も生きていればこれが餃子だということは分かる。すぐに分かる。
知りたいのは『なぜ朝から餃子なのか』という理由。しかし、そもそも私の聞き方が悪かったと反省。
「なんで朝から餃子なの」と丁寧に尋ねると、両親は「焼いたから」と返答。
そりゃあ焼かないと餃子は出来ないよね。焼いたから食卓に並ぶんだよね。
これまた私の聞き方が悪かったのだろう。しっかり反省し、改めて核心に迫る質問をした。
「なんで朝から餃子を焼いたの」と尋ねると、「さぁ?」という返答。
とくに理由はなかった。これまでの質問はなんだったんだろうと呆然。
両親はきっと、餃子が焼きたかったのだ。そう自分の中で納得し、私は餃子を口に運ぶ。
うん、美味い。やはり餃子は美味い。美味いけど、なんで朝からなんだろう・・・。モヤモヤの残る休日の朝でした。