妨げしもの
タイプリュータ
/ 2014-05-27
晴れた日。清々しい気分で自転車をこぐ私の前に立ちふさがるものたちがいます。
彼らの名前は良く知らないのですが、水辺付近にまとまって滞空している小さな虫たちです。
私は便宜上彼らを「妨げしもの」と呼んでいます。
というのも、遠目には判別できず、接近するまで検知できない対空設置型トラップだからです。
爽やかに快走する私の顔が彼らの集団に突入し、非常に不快な思いをすることもしばしば。
彼らが何を思ってあのような行いをするのかは分かりませんが、とにかく邪魔です。
防ぐ手段としては注意深くゆっくり走るか、水辺を走らないことなのですが、
その為にせっかくの爽やかなサイクリングが左右されるのもなんだか癪です。
結局、夕暮れの中、虫だらけになる私の姿。
目の前には、美しい夕日が田畑を照らしていました。