「オッカムの剃刀」という概念をご存知でしょうか。
この概念は、物事を説明するために仮定する要素をできるだけ少なくするべきだという指針を示しており、現代の科学も基本的にこの原則に基づいて進歩してきました。
天動説よりも計算がシンプルな地動説が支持されるようになったのも、この指針に通じるところがあるのではないでしょうか。
しかし、現実の物事が必ずしもシンプルな法則に従うとは限りません。
人間の認知限界を超えるほど複雑な物理法則が存在する可能性も、全く否定できないのです。
仮にそうであるとすると、AIが宇宙の真理を解き明かしたとしても、人間にとっては理解不能なものになるかもしれません。
その場合、AIの判断の正否を人間が判断することが不可能になり、すべてAIに任せるしかなくなるという状況も考えられるのです。
未来の社会がどう変わるのか、想像するのは興味深いものです。