誰の?
菅 次郎
/ 2016-10-14
カマキリの中には、コノハカマキリやハナカマキリなど、高度な擬態をするものがいますが、もし親戚に擬態するカマキリがいたら大変なことになります。
なぜなら、正月に親戚を家に集めた際、それが親戚に擬態したカマキリだった場合は、後で話が噛み合わなくなり、気まずい思いをすることは火を見るより明らかだからです。
擬態のメカニズムは一般的に、淘汰圧によって説明されます。すなわち、偶然に他の物体(木の葉など)に似た形状になった個体はそうでない個体よりも捕食動物に発見する可能性が低くなり、子孫を残す可能性が高まるということです。
親戚に擬態するカマキリがいない、ということは、親戚に似た形状になっても捕食動物に発見される可能性に与える影響が小さい、ということが言えますね。
漫才師に擬態するカブトムシがいない理由については、引き続き考察していきたいと思います。よろしくお願いいたします。