あー歯がゆい
以前歯を悪くしてしまい、歯科で診療していただいた時のことです。
ベッドで仰向けになり、局所麻酔を打って貰い、大きく口を開けて治療が開始されました。
担当してくださった医師の方は若くてカッコいい先生だったのですが、治療の途中で口に繋がるチューブを渡されて、胸の上で持っていて欲しいと頼まれました。
しばらく経ったころ、私が持っていたチューブが外れてしまったかのような感覚が手に伝わりました。
これはいけないと思い、「あーあー」と声を出しつつ胸の上のチューブを叩いて先生に伝えようと試みましたが、先生が「痛いよね、ごめんね」と私が痛みに耐えかねていると勘違いしてしまったようで、物凄く心配していました。
実際は麻酔が効いていたおかげで全く痛くなかったので、心配させてはいけないと思い、違いますと声を出そうとして(実際はあーあーとしか喋れない)さらに首を少し振って伝えたかったのですが、
私がもう限界なのではないかと余計勘違いさせてしまい、隣にいた綺麗な看護師さんに私の手を握っててくれるように頼んでくださいました。
私もこれ以上はややこしくなると思って、看護師さんの手の温もりを感じながら施術終了まで大人しくしていました。
思わぬ誤解を招いてしまいましたが、無事に治療は終わり、個人的にはより安心出来たので嬉しかったです。