祇園精舎の鐘の声
皆さんの身の回りのもので、長期間使っている物といえば何が思い浮かびますでしょうか。
私の実家で長く使っているものといえば、真っ先に思い浮かぶのが電子レンジです。
なんと私が生まれる前、電子レンジがまだ高級品で一般家庭にあるのが珍しい時代に親が購入し、
以後何十年という期間で使用されてきた代物です。
こう書くと私の実家が物持ちが良さそうとか、あるいはケチであるようにも思えますが、
別の家電ではそんなことはなく、洗濯機や掃除機などは数年おきに壊れて買い替えていますし、
TVや冷蔵庫などはそれほど頻繁には買い替えていませんが、特別目立って古いものでもありません。
ただ単に「壊れなかった」という理由だけで数十年ずっと実家の台所に居座り続けています。
ですが遂に寿命が来てしまったのか、ここ最近は過熱してもあまり温まらなくなってきており、
いよいよ買い替えなければならない状態となっています。
特別名残惜しいというわけでもないのですが、ここまで長く使っていると
付喪神でもついているかもしれませんので、丁重に見送ってやりたいと思います。
話は変わり私がまだ二十代半ばの頃、自室でTV(当時としては普通のブラウン管のTV)を
見ていたところ、突然ボフン!と爆発音がしてTVからもうもうと煙が上がり、
映らなくなってしまったことがあります。
その時は一瞬何が起こったか理解できず、数秒呆気に取られていたのを覚えています。
実家の買い替え時に親から譲ってもらった、十年以上使っていた古いTVでしたので、
壊れたのは不思議ではないですが、直前まで特に故障の前兆もなかったので本当に驚きました。
破片が飛び散ったり炎が上がったりといった大きな爆発ではなかったのが幸いでしたが、
TVが爆発するのを直で見た貴重な体験でした。
古い家電を使用されている方は、火災などの恐れもありますので十分お気を付けください。