「風傍」
学生の頃からちょくちょく通い始めた気に入りの店(飲食)がある。
(通っていると言っても年2、3回程度だが…)
先日、友人達と久々に訪れたので少し紹介しようと思う。
その店とは、能登、穴水の七尾湾に面した国道沿いにある。
金沢市内から車で往復200kmはあり、その日は吹雪であった。
悪路の上、日が傾き始めたころに出発したので
(もっとも吹雪のため、早い時間から暗かったが…)
視界が悪くたどり着けるかも不安な条件で出発した…。
「能登有料道路」改め、「のと里山海道」を吹雪の中、
ひた走り1時間半程かけて到着したその「風傍」(ふうぼう)という店。
一体どんな店かというと…、
まず店構えだが、それほど際立つ外観はしていない…。
しかし店内に入ると、奥のガラス張りの向こうは一面の海景となっている。
今回は夜だけど天気の良い昼の時間帯なら七尾湾や能登島が一望できる。
その景色を前にしての食事だが、
基本は能登ならではの海鮮が中心。
とにかく毎回驚かされるのが、品数とオリジナリティのある料理だ。
量も多いが、街の居酒屋でも目にしない魚種や料理の数々。
いつもどれから手を付けていいのかと迷うくらいだ…。
おまけに、食の初めには一椀のおかゆが出るといったような
心にも体にも優しく、ましてや寒い冬にはたまらない。
また、値段もその品々から言えばリーズナブルで、
その上、接客も行き届いていて非常に気持ちが良い。
お腹も心も満たされ一路金沢への帰路に着くのだ…。 ふぅ…。
客足が少ない時間帯でも営業しており
また、ふらっと立ち寄って店が閉まっていた試しがない。
ロケーション、料理、接客とも、飲食店の基本的な部分はすべて満点。
もてなしの心が随所に見られ、そしてオリジナリティに溢れている。
その為、遠路はるばる金沢から出掛けて行く価値があると感じられるのだ。
料理の内容についても詳細の説明ができればよいのだが
それはまたの機会に。(というか、検索ですぐに調べられるが…)
能登にお立ち寄りの際は、是非、この「風傍」に立ち寄られたし。