ブラックホールは質量によって恒星質量、中間質量、超大質量の3つに分類されます。
これまで中間質量ブラックホールは仮説上の存在でしたが、最近、その存在の証拠が発見されたようです。
しかし、ブラックホールに関する謎はまだまだ残されています。
特に、銀河の中心に存在する超大質量ブラックホールの形成過程については、未だ明確な説明がありません。
当初は、恒星質量ブラックホールが合体を繰り返して中間質量ブラックホールになり、さらにそれらが合体して超大質量ブラックホールになる…と考えていました。
しかし、宇宙の年齢を考えると、このプロセスが十分な速さで進行するかどうか疑問が呈されています。
中間質量ブラックホール同士が出会い、合体する確率は極めて低いはずです。
ところが、超大質量ブラックホールは宇宙がまだ若かった頃から存在していたようなのです。
これらの問題を考えると、超大質量ブラックホールの形成過程はもっと複雑で、おそらく複数のメカニズムが絡み合っているのでしょう。
超大質量ブラックホールは、事象の地平面(一度中に入ったものが二度と出てこられなくなる境界)が太陽系全体よりも大きな広がりを持つものもあり、宇宙飛行士が入ってもバラバラにならないとされています。
まるで別の宇宙への入口のようですよね。