スマホ
恐怖というのは時に、思わぬ方向から笑いを生み出します。
この前、車でお出かけした時の事でした。友達がパーキングエリアでお土産を買う間、自分は車の中で待っていました。深夜遅い時間だったので、車も少なくて、人もいません。周りは山だらけで真っ暗。
そんな中、店から放つ光に安心していましたが、やがて誰もいないパーキングエリアを照らす過剰な明るさが不気味に思えてきました。
心細くなった僕はゆっくり窓の方を向くと、そこには腕だけが写っていました。ゆっくりと逃げようとしても、反応を示すかのように追いてくるんです。
半泣きしながら友達に電話を掛けようとすると、その幽霊もスマホを持ち出してきました。
僕がビビっていた相手は、窓に映った自分の腕……だったんですね……。
一命を取り留め、助かりました。よかった~