土星の衛星エンケラドスの地下海に、生命維持に必須の元素であるリンが大量に存在していることが明らかになりました。
エンケラドスは、塩分、二酸化炭素、アンモニア、および複雑な有機物を含む水蒸気を大量に噴出する間欠泉が存在し、太陽系で地球外生命体が存在する可能性が最も高いとされる天体の一つです。
表面は極寒ですが、地球の生命起源が海底の熱水噴出孔であるという説が支持されていることから、地下に熱源が存在するならば、原始的な生命が誕生する可能性があるとされています(複雑な生命に進化できるかは別問題ですが)。
また、太陽系で最も過酷な環境とされる金星においても、数年前には大気中に生命体が存在する可能性があるとされる成分が発見され、大きな話題となりました。
地球外の知的生命体の発見は、私たちが生きている間に実現する可能性は低そうです。
しかし、原始的な生命体であれば、その発見はそう遠くない未来のことかもしれません。
遠い太陽系外の惑星よりも、近場で生命の兆候が見つかるといいなと思います。