駒たちの躍動
菅 次郎
/ 2017-07-04
将棋がブームになっているのは、ゲームを作る仕事をしている私にとっては嬉しいことです。
名人がコンピュータに負けた直後に、コンピュータを利用することで空前の実力をつけた新人が連勝記録を打ち立てるというのは面白いめぐり合わせですね。
これまでの将棋は、序中盤については指した直後には自分の選択が良かったのか悪かったのかはっきりとはわからない点が、ゲームとしては難点でした(そこが面白いところでもあるのですが)。
コンピュータ将棋の発展により、普通のパソコンでも指した直後にかなり信頼できる評価値を確認することができるようになったので、序中盤の感覚を身に着ける効率が飛躍的に高まっているのではないでしょうか。
この考えが正しいとすると、囲碁界にも数年後にさらにとんでもない新人が登場しそうです。
そのときの囲碁ブームにも期待したいと思います。